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哲学堂公園の地は、かつての野方村大字江古田字東和田。土地の伝説によると源頼朝が平家討伐の軍を率い房総から武蔵に入った時、重臣・和田義盛がこの地に陣所を置いたことから「和田山」と呼ばれるようになったとのことです。公園は明治37年(1904)に、哲学館(現東洋大学)の創立者で妖怪博士と呼ばれた哲学者・井上円了博士によって、哲学を中心とした精神修養の場として創設。昭和21年(1946)に都立公園に、昭和50年(1975)に中野区に移管され「中野区哲学堂公園」となりました。園内には哲学の概念を建築物、石造、池や道などで表現し、それぞれに哲学に由来する個性的な名前がつけられた七十七場(ななじゅうななば)があります。園内の小高い丘の標高は約14m。平成21年(2009)に哲学堂公園の一部が東京都指定名勝となり、令和2年(2020)には風致景観や学術的価値等が評価され、哲学堂公園の全域が国の名勝に指定されました。また都内有数の花の名所であり、四季折々の風情を楽しめます。井上円了博士の遺した建築物群をぜひ鑑賞してみてください。
見どころ
 
              哲学堂公園七十七場の案内図
 
              哲理門は哲学の世界に入る正門にあたり俗称・妖怪門
 
              両門柱に置かれた天狗と幽霊の彫刻
 
              時空岡(じくうこう)は哲学堂公園の中心となる場所で、六賢台、四聖堂、三學亭などがある
 
              孔子、釈迦、ソクラテス、カントを祀った四聖堂
 
              四聖堂前の石碑には井上円了博士の経歴や公園が造られた経緯が書かれています。
 
              三角錐の築山の頂上に三本の柱で支えられた三學亭
 
            DATA
                所在地/中野区松が丘1-34-28
                主なアクセス /
                ①西武新宿線「新井薬師前駅」から徒歩約12分 
                ②都営大江戸線「落合南長崎駅」から徒歩約13分
                ③JR中野駅北口から「江古田駅(関東バス)」行きまたは「池袋駅西口(国際興業バス)」行き「哲学堂」下車徒歩約1分
                ④JR中野駅北口から「江古田の森(関東バス)」行きまたは「南蔵院経由練馬駅(京王バス)」行き「哲学堂下」下車徒歩約1分
                開園日時(庭園エリア)/8時〜18時(3月1日〜9月30日)、8時〜17時(10月1日〜11月30日)、9時〜17時(12月1日〜2月末日)
                休園日/12月29日〜31日 
              
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