外遊びが好きで、冬は除雪でできた雪山登りを楽しんでいた

僕が小学生の頃は、色々なゲームソフトが出てきていたので、遊ぶとなると「みんなでゲームしよう！」ってことが多かったんです。でも外で遊ぶのが大好きだった僕は「木登りしよう！公園に行こう！」と友だちを誘って外に飛び出す、ワンパクで活発な子だったと思います。

僕が生まれ育った北海道は、冬になると結構雪が積もり、除雪で集まってできた雪の山に登って遊んでいました。ドカッと雪が降った日には、高い山が一気にできるので、テンションが上がりっぱなしでしたね。小学校からスキーの授業があったのですが、運動神経がいいほうで、スキーもスノボーもできる……自分で言うのもなんですが、スポーツができたから結構人気者だったんです（笑）。

「第28回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」に優勝して芸能界へ

親が応募した「第28回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」は、僕自身は記念になればと思って挑戦したんです。当時の僕にとって芸能界はあまりにも遠く現実離れしていたので、芸能人になろうと考えたことはありませんでした。でもグランプリをいただいて芸能界に入ったことで、新たな人生の道が開かれました。この受賞があったから今の僕があります。

『仮面ライダーエグゼイド』で主役デビュー

『仮面ライダーエグゼイド』の主役が決まって、4日後には東京にいました。主役に選ばれた実感はあまりなかったのですが、すごく嬉しかったことは覚えています。ただ東京には親戚もいないし友だちもいない。そんな大学生がいきなり社会人になってしまい、大丈夫かなという心配のほうが大きかったのも事実です。

仮面ライダーの撮影期間は、ほぼ毎日東映の撮影所に行っていました。この現場で、ドラマはみんなで作るものだという連帯感を体験できたことなど、全て勉強になっています。特に視聴者の皆さんからいただいたメッセージに励まされ、役者業が楽しくなって、もっともっと皆さんを元気にできるいい作品に参加したいという思いが強くなっていきました。そして、せっかく与えていただいた機会を一生懸命努めようという僕の〝芯〟は今も変わっていないと思います。

『御社の乱れ正します！2』に鹿妻新役（かづまあらた）で再登場！

10月2日からスタートした『御社の乱れ正します！2』はスカッと見ることができる作品になりました。現実にありそうな社内不倫を成敗する「別れさせ屋」というコンセプトがとても面白い。僕はアルバイトの鹿妻新役で出演しています。大人の恋愛に切り込むのは難しいのですが、変装したり探偵のようなことをして楽しさもあります。

僕以外のキャラクターは大人で静かなんです。年下役の僕は全体の空気感を考えながらバランスをとって、明るく盛り上げたりしています。前作が放送された時に原作者から「ドラマを見た後は、ドラマに左右され過ぎて〝新〟を描くのが大変です」という、嬉しいクレームをいただきました。役作りは苦労というよりは楽しいことが多いですね。パート２では前作にはなかった説明台詞もあり大変でしたが、全12話４エピソードとなって見ごたえもたっぷりとなっています

ショートカットでなく無駄だと思える時間を楽しんでいる

今の時代、何でもショートカットしちゃいますが、僕は無駄な工程をするのが結構好きなんです。自分で淹れた深煎りコーヒーをゆっくり飲みたいし、バイクで都内を走る時もスピードはゆったり。頭がちょっと固くなってきた時に料理をするとリラックスできます。

緑が多くて空気感が好きな国立競技場や千駄ヶ谷、原宿あたりをぶらぶら散策するのもゆったりとした気分になれます。忙しい時ほど無理やりそうした時間を作るようにしています。それだけで心にゆとりができ、よし頑張ろう！という気持ちになります。

いろんな“飯島寛騎”があることを知ってもらいたい

来年は30歳になるのですが、30代、40代、50代……年齢を重ねていく中で、その年代だからこそできる表現者になりたい。それが俳優としての夢であり目標でもあります。今は、まだ20代ですが、二十歳の時に『仮面ライダーエグゼイド』の役をいただき、最初から誰もが知っている代表作になりました。色々な役をさせていただいていますが、やっぱり次の代表作、これからの代表作をどんどん作っていきたいと思っているんです。いろんな〝飯島寛騎〟があることを皆さんに知ってもらいたいし、自分でも〝飯島寛騎〟を作っていきたいですね。