都内で現存する中で最古の富士塚・千駄ヶ谷富士(渋谷区)
千駄ヶ谷一帯の総鎮守として崇敬されてきた鳩森八幡神社(八幡神社)。境内には通称・千駄ヶ谷富士と呼ばれる標高約6mの千駄ヶ谷の富士塚が鎮座しています。江戸時代、富士山を信仰して登山する「富士講」が盛んになりましたが、本物の富士山に登るには時間もお金もかかるので、なかなかお参りができませんでした。そこで身近に富士山をお祀りして、いつでもお参りができるようにと富士塚が造られました。鳩森八幡神社の富士塚は寛政元年(1789)築造といわれる都内で現存する中で最古のもので、都の有形民俗文化財に指定されています。山頂には富士浅間社の奥宮など富士山が再現されており、毎年6月3日に富士塚の前で開山式が行われています。また境内には昭和61年(1986)に建立された将棋堂があり、王将と書かれた大きな将棋駒が収められています。
見どころ
登山口
千駄ヶ谷富士の山頂にある奥宮
鳩森八幡神社拝殿
将棋堂
御神木の大銀杏
DATA
所在地/渋谷区千駄ヶ谷1-1-24
アクセス/JR総武線「千駄ケ谷」下車徒歩約5分
都営大江戸線「国立競技場駅」下車徒歩約5分
東京メトロ副都心線「北参道駅」下車徒歩約5分