虫聞きの名所として知られた・道灌山(荒川区)
山手台地の最高地点にあった道灌山は標高約23m。名前の由来は諸説ありますが太田道灌の出城があったからといわれています。江戸時代には秋の夜長に鈴虫や松虫などの鳴き声を楽しむ「虫聞き」の名所として有名でした。JR西日暮里駅前の道灌山通りを挟み北側が道灌山(西日暮里四丁目)。現在の開成学園がある高台の辺りで、道灌山や道灌山遺跡の説明板もあります。江戸時代は秋田藩の佐竹氏の屋敷があり、その鎮守向陵稲荷神社が高台の西北に鎮座しています。南側にある西日暮里公園(西日暮里三丁目)は、江戸時代に花見寺として親しまれた青雲寺の境内の一部で、明治末期に加賀・前田家の墓地となり、昭和48年(1973)に荒川区立西日暮里公園になりました。園内には道灌山を紹介する尾形月耕が描いた錦絵「道灌山虫聴」のモニュメントなどが設置されています。
見どころ
向陵稲荷坂
道灌山の説明板
ひぐらし坂にある道灌山遺跡の説明板
尾形月耕の錦絵「道灌山虫聴」モニュメント(西日暮里公園内)
日暮里駅東口にある名前の由来ともいわれる太田道灌像
DATA
所在地/荒川区西日暮里4丁目
アクセス/JR山手線・JR京浜東北線・根岸線、
東京メトロ千代田線「西日暮里駅」下車徒歩約5分