

大塚エリアを楽しむ!
都内に唯一残された〝路面電車〟東京さくらトラムが走る街・大塚。
平成21年(2009)の再開発により大塚駅南北自由通路が開通し、
これまで分断されていた南口と北口が自由に行き来できるようになりました。
昔ながらの商店街や街並みに加え、再開発の新たな街づくりによって
街は大きく変化してきました。
懐かしさと新しさが混在する大塚は、
緩やかで落ち着いた空気が流れるほっとできる街です。
撮影協力/豊島区、千成もなか本舗 大塚店、マルキク矢島園、天祖神社、OMO5東京大塚 by 星野リゾート
案内人/豊島区産業観光部観光課 観光企画グループ・松井歌恋さん、観光交流グループ・三村知那さん
①ironowa hiro ba(イロノワヒロバ)
豊島区北大塚2-15
「光のファンタジー」をテーマに生まれ変わった広場は季節ごとに表情を変える大塚の新たな顔
JR大塚駅北口の駅前広場は令和3年(2021)3月、「光のファンタジー」をテーマに生まれ変わりました。愛称はネーミングライツ(命名権)でイロノワヒロバに決まりました。「iro(色)」は多様性、「wa(輪)」はつながりを表現し、様々な個性やバックグラウンドを持つ人たちが、輪のように手を取り合って暮らせる街にしたいという想いが名前に込められているそうです。広々とした広場には白を基調としたモニュメントが設置され、夜にはLEDでライトアップされ明るく彩られます。ライトアップ時間:毎日17時〜24時


季節をイメージしたライトアップ
②滝不動
豊島区北大塚2-14-7
神田川の支流谷端川沿いにあった滝不動は紆余曲折を経て元の場所に戻ってきました
滝不動のあるこの地域に谷端川(やばたがわ)が流れていた頃、現・豊島区北大塚1丁目付近の谷端川沿いに石造の不動明王立像が祀られていました。谷端川は豊島区要町にある粟島神社境内の弁天池を水源とし、豊島区・板橋区・北区・文京区を流れる神田川の最長支流でした。川が小さな滝のようになっていた場所にあったことから滝不動と呼ばれ、地元の人々の信仰を集めていました。昭和の初めに谷端川の改修と暗渠(あんきょ)化工事が始まり、昭和10年(1935)頃に川は暗渠になり滝不動は移設されました。その後、戦災によって台座部分を残して破損、後に復元されました。滝不動は紆余曲折を経て、平成11年(1999)に現在の地に再び祀られました。


ビルの狭間に祀られた滝不動

石造の不動明王立像
③千成もなか本舗 大塚店
豊島区南大塚3-54-4
大塚の老舗和菓子店・千成もなか本舗は昭和12年(1937)に創業し、愛され続けてきました。店頭でどら焼きを作る職人さんの姿を見学することもできます。
創業以来、合成保存料を一切使わないというこだわりが高い評価を受けています。


④マルキク矢島園
豊島区北大塚3-22-8
独自の品揃えが自慢の日本茶専門店。おすすめはベルガモットの香りの「緑茶deアールグレイ」
空蝉(うつせみ)橋通り北交差点の角地で昭和30年(1955)から営業している老舗の緑茶販売の店。おすすめは、静岡の茶工場とマルキク矢島園が企画した「緑茶deアールグレイ」。紅茶のアールグレイと同様に、茶葉に国産のベルガモットの精油で香り付けしたお茶で、香りとすっきりとした味わいが楽しめます。世界農業遺産に登録された“茶草場農法”の限定茶も販売しています。
2階の隠れ家のような「茶処 まんずcafe」でちょっと一休みもおすすめです。店名の「まんず」は奥様の出身地の秋田県の方言で「まあ、よく来てくれました」という意味だそう。昭和レトロの雰囲気が漂うマルキク矢島園の軒先には、夏の風物詩である氷旗がなびいています。1年中提供しているかき氷は、南アルプス・八ヶ岳のふもとでゆっくりと凍らせた天然氷を使っているので口どけが柔らか。
営業時間/10時~20時
定休日/水曜日、日曜日
詳しくは、ホームページをご確認ください




⑤豊島区立大塚台公園
豊島区南大塚3-27-1
電車好きの子どもから大人までが楽しめるトレインビュースポット
正面入口付近にはケヤキやイチョウなどの高木が植えられ、春から夏にかけてはソメイヨシノやツツジ、アジサイなどが華やいだ雰囲気を醸し出します。公園の中央には今にも走り出しそうなSLが展示されています。園内にはインクルーシブ遊具「オムニスピナー」や、今では珍しい昭和のレトロ遊具・回転型ジャングルジム(グローブジャングル)などもあり、子どもには珍しく、大人にはどこか懐かしく感じられます。東京さくらトラム(都電荒川線)の沿線にある公園は、トレインビューとして電車好きの子どもから大人まで楽しませてくれます。

昭和49年(1974)に北海道から運ばれてきたC58型SL。唯一走っていた北海道でも昭和51年(1976)に廃止されました。


⑥大塚バラロード
東京さくらトラム(都電荒川線)大塚駅前から向原
東京さくらトラムの沿線を彩る美しいバラたちは地域の人たちが丹精込めて育てています。
東京さくらトラム(都電荒川線)の「大塚駅前」と「向原」を結ぶ沿線は、豊島区を代表するバラの名所です。約710種約1,210株をボランティアの皆さんが大切に育てています。春と秋のバラまつりの期間中は、たくさんのバラが沿線を彩ります。


東京さくらトラム(都電荒川線)
東京に残る唯一の路面電車として地域に親しまれる東京さくらトラム(都電荒川線)。令和6年(2024)4月から全線で多摩川の流水を100%利用した再生可能エネルギー・東京産の水力発電の電気で運行されています。
⑦天祖神社
豊島区南大塚3-49-1
令和5年(2023)に創建700年を迎えた由緒ある神社。旧巣鴨村の総鎮守として信仰を集めている。
天祖神社は、昔の巣鴨村(現在の巣鴨・西巣鴨・北大塚・南大塚・東池袋2~5丁目・上池袋1丁目)の鎮守様です。鎌倉時代末の元亨年間(1321〜4)に伊勢神宮の天照大神の分霊をお祀りしたことが、神社の始まりだと伝えられています。
明治6年(1873)に天祖神社と名前が変わるまでは、神明社・神明宮と呼ばれ、江戸時代には十羅刹女堂も境内に祀られていました。現在の拝殿は、昭和25年(1950)に再建されました。時代とともに地名や街の様子が変化する中で、天祖神社は人々を守り続けてきました。
天祖神社の例大祭は毎年9月17日。その前後の土曜日、日曜日には百基近くの神輿や山車が繰り出されて盛大なお祭りになります。
※詳しくは、ホームページをご確認ください。

拝殿


御神木の夫婦銀杏
先の戦争を乗り越えてきた樹齢600年の御神木の夫婦銀杏。被災しましたが、高さ30mまで蘇り、縁結びや夫婦円満のご利益があるといわれています。

子育て狛犬
鳥居横には子どもに授乳する狛犬像があり、安産のご利益があるとされています。

玉獅子の口から水が出ている吐水狛犬の手水舎

天然記念物に指定されているさざれ石
⑧空蝉橋(うつせみはし)
豊島区北大塚2丁目3番地先~豊島区東池袋2丁目32番地先
山手線の線路上にかかり大塚の南側と北側をつなぐ橋は東京スカイツリーのビュースポット
JR山手線の線路上に架かる「空蝉橋」は、明治36年(1903)に豊島線(現在の山手線)開通の時に架けられた跨線橋で、大塚の南側と北側をつないでいます。名前は諸説ありますが、明治天皇がこの地を訪れた時に、近くの稲荷神社にあった赤松の下に「セミ」の抜け殻がたくさんあったことに由来するとのことです。橋からは大塚駅が見下ろせ、東京スカイツリーも遠望できるビュースポットです。


ソメイヨシノの桜並木
空蝉橋通りの両脇にある坂にソメイヨシノの桜並木があります。橋のたもとに植えられている桜は、ちょうど目線の高さに広がり満開の時は圧巻です。
⑨OMO(おも)5東京大塚by星野リゾート
豊島区北大塚2-26-1
テンション上がる「街ナカ」ホテル。地元愛あふれるOMOレンジャーが大塚の“味わい深い日常”をガイド
平成30年(2018)5月、星野リゾートが手がける「街ナカ」ホテルとしてオープンしたOMO5東京大塚。コンセプトは〝テンション上がる「街ナカ」ホテル〟。OMO5東京大塚では快適な滞在はもちろん、「ご近所を楽しむ」という視点でユニークなサービスを多数提供しています。
特に興味深いのがスタッフによる「ご近所ガイドOMOレンジャー」です。活気ある商店街、東京さくらトラム(都電荒川線)が走る風景、現地の人が営む多国籍料理店、街歩きや多様なカルチャーが融合する大塚の魅力を伝えるために、地元の人たちが足しげく通う店をOMOレンジャーがガイドします。
※詳しくは、ホームページをご確認ください。





館内に掲げられた地元情報満載の「ご近所マップ」
館内は旅籠(はたご)をヒントに、三寸角のヒノキ材を組みあげた和を感じる格子を施しています。宿泊者が集うカフェ&バル、街を見渡すカウンター、立体的なゲストルームなど、思い思いに過ごせる様々な居場所が広がります。


カフェ&バル
人気の大塚満喫ツアー
OMO5東京大塚が実施しているのが、地元愛あふれるスタッフが案内するご近所おさんぽツアー。レトロな商店街、懐かしい風情の残る町並み、そして知る人ぞ知るご当地グルメ。歩かなければ出会えない“味わい深い日常”。大塚を知り尽くしたご近所ガイドOMOレンジャーが独自の視点と小ネタを交え、街や都電の歴史を紐解きながら案内。地元の魅力を感じながら、旅のひとときを穏やかに楽しめる大塚満喫ツアーです。

東京都道路整備保全公社駐車場紹介
※最新の情報は、公社HPでご確認ください。
空蝉橋オートバイ専用駐車場
所在地:豊島区北大塚2-3-10
収容台数:5台
駐車料金: 30分 100円 (0時~24時)
昼間最大900円(7時~23時)
夜間最大400円(23時~7時)
※最大料金繰り返しあり
駐車可能車両:
長さ2.5m以内、幅1.0m以内のオートバイ

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