

立川市にある国立極地研究所南極・北極科学館は、
2010年7月に開館。
楽しく学び、研究所と来館者の交流拠点を目指す施設には、
多くの人たちが訪れています。
今回は、2018年に放送され日本のみならず海外でも大人気となったオリジナルアニメ『宇宙よりも遠い場所』です。高校生の玉木マリが、南極を目指す小淵沢報瀬(こぶちざわしらせ)や三宅日向(ひなた)、白石結月(ゆづき)という個性豊かな3人の仲間と出会い、共に南極を目指す青春物語です。
作中では、結月が3人と初めて友だちになった感動的な回で立川市にある『国立極地研究所 南極・北極科学館』が登場します。 『南極・北極科学館』は、2010年に国立極地研究所の広報展示施設として開館し、南極の氷やペンギンなどの生物標本、歴代の南極観測船の模型、南極・北極で撮影されたオーロラの映像などを見ることができます。1957年の昭和基地開設以来現在まで続いている南極観測について楽しく学べる施設となっていて、今年、累計来館者が40万人を超えました。
中でも圧巻なのは、南極用に開発され昭和基地から南極点まで往復5,200kmを走破した実物のKD604大型雪上車です。当時使われていたままの状態で保存されていて、アニメでも少女たちが中に乗り込んで雪上車の雰囲気を体験するシーンでリアルに描かれています(※現在は保存のために車内には入れません)。

シーズン1 エピソード3に登場する南極・北極科学館。南極観測隊が実際に使用した観測機器や南極の氷、隕石、ペンギン視点の映像などを展示 ©国立極地研究所

南極から持ち帰った大型雪上車(現在は車内には入れません)。 ©国立極地研究所

4人の少女が作中で乗り込んだ場面

場 所
立川市緑町10-3
アクセス
①多摩モノレール「高松駅」下車徒歩約10分
②立川バス 立川駅北口2番乗り場から「立16-3 大山団地折返場(市役所経由)」または「立19-2 もくせいの杜循環(市役所・大山団地経由)」に乗車「立川学術プラザ」下車徒歩約1分
③徒歩でJR立川駅北口から約25分
開館時間:10時~17時(最終入館16時30分)
入館料:無料
休館日:日曜日・月曜日・祝日・第3火曜日・夏季休業日・年末年始
※詳細は、南極・北極科学館」ウエブサイトをご覧ください。
作品概要
南極を目指す4人の少女たちを描く青春グラフィティ作品で、2018年に放送されると、細部まで丁寧に描かれた人物描写が多くの視聴者に感動を与え、第22回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門審査委員会推薦作品に選ばれた。またニューヨーク・タイムズにおいてベストTV 2018インターナショナル部門にも選出された。

中倉隆道(Nakakura Ryudo)
元NHKアナウンサーでフリーになるとともにアニメ好きが高じて「アニメ研究家」として活動をスタート。年間300作品あまりのアニメを視聴研究しているアニメ研究家。テレビやラジオなどのメディアでアニメに関する論評や『映像』『構成ストーリー』『音楽』など独自の目線での解説、アニメ番組やイベントの司会等も行っている。
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