大田区・多摩川沿いを楽しむ!
大田区には魅力的なエリアがたくさんありますが、
今回は古代のロマンを感じることができる多摩川台公園や、再開発で活気あふれる羽田空港周辺の多摩川沿いを紹介します。
撮影協力/大田区 案内人/大田区企画経営部広聴広報課/伊藤祐斗さん、西原里佳さん
※新型コロナウイルス感染症予防対策を行い、ソーシャルディスタンスを保ち撮影を行いました。
①多摩川台公園
大田区田園調布1-63-1
多摩川沿いの丘陵地に位置するとても広い公園です。約750mにわたる園内には、あじさい園、水生植物園、見晴台、二つの広場、古墳展示室、そして多摩川台古墳群など見所がいっぱい。自然林の道を散策できる、緑と歴史に包まれた気持ちのよい空間が広がります。
開閉時間/24時間
※一部夜間閉鎖。詳しくは、https://www.city.ota.tokyo.jpをご確認ください。
入園料/無料
■古墳展示室
全国でも珍しい古墳展示室。園内に保存されている多摩川台古墳群などと見比べができるように、前方後円墳の一部が実物大のイメージで再現されています。園内を散策しながら、古代ロマンの世界にタイムスリップできます。
開館時間/9時~16時30分(入室は16時まで)
休館日/毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は開室)、年末年始(12月29日~1月3日)
入館料/無料
一日の日照の変化を照明で工夫しているので、古墳の見え方が変わります。
■四季の植物園
季節ごとの草花が植えられます。
■見晴台
大きくうねって流れる多摩川。対岸は川崎の街並みで、遠くに富士山や丹沢の山々を望めるこの風景は、多摩川八景の一つに選ばれています。とくに夕日がきれいで、ダイヤモンド富士が見られることもあります。
■水生植物園
沼に似た環境に造られた園内には木道が渡され、スイレンなどの水生植物とハナショウブなど湿地の植物を楽しめます。
スイレンの見頃は5月〜10月
■あじさい園
7種類、約4000株のアジサイが植えられています。 6月頃には見渡す限り、アジサイの花が一面に咲き誇ります。
多摩川台古墳群
園内には大きな前方後円墳、亀甲山古墳と宝萊山古墳が向き合う位置に造られています。その間には8基の小さな古墳が連なり、多摩川台古墳群と呼ばれています。
■亀甲山(かめのこやま)古墳
東京都を代表する前方後円墳の一つで、多摩川流域最大級の前方後円墳です。全長約107mもあるこの古墳は、国の史跡に指定されています。
■宝莱山(ほうらいさん)古墳
この地域で最も古い前方後円墳で、東京都の史跡に指定されています。
②多摩川浅間(せんげん)神社と浅間神社古墳
大田区田園調布1-55-12
田園調布の氏神様・多摩川浅間神社は、現在放送中のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に登場する北条政子に縁の深い神社です。源頼朝が出陣した時に、富士浅間に夫の武運長久を祈り、この地に身につけていた正観音菩薩を祀ったのが、この神社の始まりと伝えられます。多摩川浅間神社の社殿は、田園調布古墳群の前方後円墳の一つ、浅間神社古墳の上に建てられました。また、境内の二の鳥居奥の石段辺りには、「富士塚」を模してたくさんの溶岩が積まれていて、勝海舟の直筆文字の石碑が建っています。
富士塚を模して積まれた溶岩
勝海舟の直筆文字の石碑
拝殿
③田園調布せせらぎ公園
大田区田園調布1-53-10
多摩川園の跡地に造られた自然豊かな公園です。園内には、2つの湧水池と大きな池があり、様々な水生生物が生息していて、マガモも見ることができます。春にはソメイヨシノや八重桜、御衣黄(ぎょいこう)などのサクラ、秋にはイロハモミジの紅葉など四季折々の楽しみがあります。また、芝生広場や草っぱら、多目的広場は子どもたちの遊び場として、いつも賑わっています。 ※せせらぎ公園は夜間閉鎖。詳しくは、https://www.den-en-seseragi.jpをご確認ください。
この大山坂は「大山すべり」という地形を活かした長い滑り台でスリリングなアトラクションがあった所。現在は約50mの階段になっています。
水生生物が生息する湧水池
■せせらぎ館
外観は森の縁側をイメージして作られており、やすらぎを得られる地域文化活動の拠点になっています。豊かな緑の中で、自然の景観を眺めながら、のんびりと読書や休憩を楽しむことができ、カフェもあって飲食もできます。
設計には世界的に有名な隈研吾氏が携わりました。
周りの景観に溶け込むように設計されています。
開館時間/せせらぎ館は9時~22時
窓口受付時間/9時~19時
(図書サービスコーナー・諸室予約等)
休館日/毎月第2木曜日(祝祭日の場合は翌日)、
年末年始(12月29日~1月3日)
1階の休憩スペース
2階の休憩スペース
せせらぎ文庫
④新田神社
大田区矢口1-21-23
室町時代の新田義貞の次男・新田義興を祀った神社。義興は勇猛果敢な武将で、武蔵野合戦をはじめ各地で奮戦しましたが、多摩川の「矢口の渡し」で壮絶な最期を遂げました。その生涯は、江戸時代には平賀源内により「神霊矢口渡」という芝居にもなり、今も語り継がれています。
境内には不思議な篠竹が生えていて、その竹で魔除けの矢守を作ったのが「破魔矢」の元祖といわれています。また、樹齢700年といわれる御神木「大ケヤキ」は、昔から樹に触れると健康長寿・病気平癒・若返りの御利益があると伝えられています。御神木には珍しい宿り木が生息していて春に淡い黄色の小さな花が咲くそうです。
拝殿
樹齢700年といわれる御神木
⑤ケヤキ並木とガス橋
大田区下丸子1-3付近から下丸子2
大田区民プラザ近くの環状八号線からガス橋まで通称ガス橋通りの両側には、全長約900mにわたって見事なケヤキ並木が続いています。 ガス橋は昭和初期に、東京ガスの鶴見工場で製造されたガスを東京に供給するため、下丸子と川崎市平間間の多摩川に架けられた橋で、橋の下部には2本のガス管が設置されています。
ケヤキ並木
土手沿いの道を30分ほど歩くと矢口の渡し跡
ガス橋
⑥矢口の渡し跡
大田区矢口3-17-3付近
「矢口の渡し」の渡しの位置は、多摩川の流れの変化に従って変わってきました。古くは鎌倉街道の交通の要衝だった場所で、大田区内で多摩川の最後の渡船場として利用されていました。かつての「矢口の渡し」は新田神社に祀られている新田義興が最期を遂げた場所でもあります。多摩川の河畔には、渡しの由来を記した文化財標識板が建てられています。
多摩川河畔の標識板
⑦ソラムナード羽田緑地
大田区羽田空港2-8-1
羽田空港を離発着する飛行機と自然あふれる多摩川を望む、全国的にも稀なロケーションを活かした緑地です。ソラムナードは、羽田空港を象徴する空(ソラ)とフランス語で散歩道を意味するプロムナードの造語。
緑地には周囲を一望できる「展望テラス」や休憩できるベンチがあり、川辺の心地よい風を感じながら、ゆったりした散策が楽しめます。緑地からは、東京湾方面から昇る日の出、多摩川上流方面の大師橋後方に沈む夕日など、ここでしか見られない絶景を望むことができます。
大師橋後方に沈む夕日
スカシユリの見頃は6月頃
多摩川スカイブリッジ
展望テラスから望む風景
展望テラス
羽田空港周辺エリアでは現在、再開発が急ピッチで進められています。羽田空港跡地第1ゾーンには「羽田イノベーションシティ」がオープン。ソラムナード羽田緑地がある第2ゾーンでは、ホテルや複合業務施設などが入る「羽田エアポートガーデン」の開業も控えています。また、羽田空港エリアと川崎臨海部を結ぶ新たな連絡橋「多摩川スカイブリッジ」が開通し、緑地周辺エリアは大きく変わろうとしています。
矢口陸橋駐車場再開!
(公財)東京都道路整備保全公社では、2022年1月24日より矢口陸橋駐車場を再開いたしました。
お近くへお越しの際は是非ご利用ください。
矢口陸橋駐車場【Aブロック】
矢口陸橋駐車場【Bブロック】