
安全・快適な道路空間の創出と
駐車対策を推進し、
都市機能の増進と都民生活の向上に
貢献してまいります。
公益財団法人東京都道路整備保全公社
理事長 湯川 雅史
この度、令和7年4月1日付で公益財団法人東京都道路整備保全公社の理事長に就任いたしました。
当公社は、昭和35年に設立された東京都駐車場協会をその起源とし、東京の発展とともに歩んでまいりました。当時は、高度経済成長に伴うモータリゼーションの到来により、自動車保有台数の急増が見られた時期であり、駐車場整備による道路交通の円滑化が課題となっておりました。このような社会的ニーズに応えるべく、駐車場協会が設立され、時代と共に進化を続けて今日に至っております。
当公社の名称が「東京都道路整備保全公社」に改称されたのは平成16年であり、今年で22年目を迎えます。これまでの間に、私たちは都庁グループの一員として、多岐にわたる都市インフラ関連の課題解決に向けた取り組みを着実に進めてまいりました。
設立当初からは想像できないほどの幅広い事業展開を実現しております。
具体的には、骨格幹線道路の整備や鉄道の連続立体交差事業等に資する用地の取得、災害に強い都市づくりに寄与する無電柱化の推進、橋梁の長寿命化や架け替え、道路施設の維持管理など、都市インフラの安心・安全において重要な事業に注力しております。また、駐車対策として、東京都駐車場をはじめ、約1万台の駐車場を都内で展開し、不足するオートバイ駐車場の整備や近年では電気自動車用充電設備の拡充にも取り組んでいます。
また、駐車場や新宿駅西口広場で得られた収益を活用して、地域の皆様と協働した道路環境改善活動への支援、普及啓発イベント「夢のみち」や道路見学ツアーの開催等を通じて、道路の重要性や必要性を広く都民の皆様に発信しています。
このような取組により、引き続き当公社は、東京都との連携を一層強化し、道路行政を支える専門家集団として、都市機能の増進と都民生活の向上に貢献してまいります。
本誌「TR-mag.」は、当公社の取組をはじめ、東京の魅力を「道路」をキーワードに紹介していますので、ぜひ多くの方々にご愛読をいただきたく存じます。
皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。