

飯田橋・神保町エリアを楽しむ!
江戸城の別名「千代田城」を中心に発展してきたことにちなみ
名付けられた千代田区には、たくさんの見所があります。
今回は、江戸時代から令和の時代まで
時を重ねながら歴史的遺産を今に残す飯田橋エリアと
約130軒もの古書店が集まり、世界最大の本の街として知られる
神保町エリアを紹介します。
撮影協力/千代田区、東京大神宮、ISEMISE、東京ルーテルセンター教会、神保町シアター、神保町よしもと漫才劇場、らくごカフェ、神保町ブックセンター
案内人/千代田区政策経営部 広報広聴課・吉田恭隆さん、伊藤名菜さん、地域振興部 商工観光課・荻田理子さん
飯田橋エリア
①東京大神宮
千代田区富士見2-4-1
「東京のお伊勢さま」は日本で初めて神前結婚式を行った神社
「東京のお伊勢さま」として親しまれる東京大神宮。江戸時代の人たちにとって伊勢神宮への参拝は生涯をかけての願いでした。東京大神宮は明治13年(1880)に、東京における伊勢神宮の遥拝殿として日比谷の地に創建され、当時は「日比谷大神宮」と称されていました。関東大震災後の昭和3年(1928)に現在の地に移ると「飯田橋大神宮」と呼ばれるようになり、戦後にはその名を「東京大神宮」と改めました。ちなみに日本で初めて神前結婚式が行われた神社も東京大神宮(日比谷大神宮の頃)だったことから、縁結びのご利益が注目され、全国から多くの人が参拝に訪れます。
開門時間/6時〜21時
※詳しくは、ホームページをご確認ください。

拝殿

飯富稲荷神社(いいとみいなりじんじゃ)
日比谷大神宮の頃から境内社として奉斎されている稲荷神社には稲荷大神(いなりのおおかみ)と大地主大神(おおとこぬしのおおかみ)が祀られています。「飯富(いいとみ)」の名が示すように衣食住・商売繁盛・家業繁栄の神として崇敬されています。九代目市川団十郎が信仰していたことから芸能にゆかりの深い神社として、芸能を志す人々の姿も多く見受けられます。

猪目(いのめ)
昔から魔除けとして神社などの建物に施されたハートマークのような猪目。恋愛運アップのご利益になるとスマホの待ち受けにする人も多いようです。ぜひ探してみてください。

東京大神宮鳥居
入り口の鳥居は伊勢神宮と同じく、檜の素木(しらき)を用いた神明鳥居と呼ばれ、鳥居の原型と考えられています。

御神木
拝殿の右側にある樹齢100年以上の椎の木は御神木として崇められています。縁結びだけでなく運気アップや祈願成就のご利益もあるそうです。
②ISEMISE
千代田区富士見2-4-7 247ビル 1階
東京大神宮の公認セレクトショップは伊勢の魅力を発信し伊勢との縁を結ぶ場所
令和6年(2024)6月8日にオープンしたISEMISEは、「東京のお伊勢さま」として親しまれる東京大神宮公認の伊勢のセレクトショップです。目印は東京大神宮の社殿をイメージしたロゴがデザインされた白い暖簾。店内に設置されたデジタルサイネージで伊勢や東京大神宮の画像を映し出し、伊勢との縁を結ぶ場所として、伊勢の魅力を発信しています。伊勢うどん、伊勢の餅菓子、伊勢茶、海苔、調味料のほか、工芸品や雑貨、アクセサリーなど、お土産として人気の品々を取り扱っています。
年中無休 営業時間/10時〜19時
※詳しくは、ホームページをご確認ください。

店内には地元の人たちが勧める逸品が集結

③牛込見附跡
千代田区富士見2-9
江戸時代の面影を色濃く残す牛込見附跡
牛込見附跡はJR飯田橋駅西口からすぐのところにあります。ここは江戸城外郭の城門で寛永16年(1639)に建造されました。田安門を起点とする「上州道」の出口で交通の拠点となっていました。周辺にはカエデが植えられ秋の紅葉時は見事だったことから、別名「楓の御門」とも呼ばれていたそうです。牛込見附跡は江戸城外堀跡の見附の中でも、当時の面影を最も良く残しています。

④外濠公園
千代田区富士見、九段北、五番町ほか
総武線の車窓からの眺めは抜群です!
JR中央線の飯田橋駅付近から四ツ谷駅付近の間にかつての江戸城外濠(牛込濠、新見附濠、市ヶ谷濠)が残っています。その千代田区側にあるのが外濠公園です。桜が多い公園として知られていますが、ケヤキやカエデもあり、総武線の車窓から美しい紅葉を望むことができます。


牛込橋から眺めた外濠公園
千代田のさくらまつり
さくらが区の花にも制定されている千代田区!区内各所に桜の名所が数多くあります。なかでも千鳥ヶ淵の桜は日本だけでなく、広く海外にも知られています。ライトアップされた千鳥ヶ淵の桜は見応え十分。昼間の様子とは違った幻想的な風景が楽しめます。桜の開花状況で前後しますが、例年ライトアップは3月下旬から4月上旬です。
千代田区内の桜イベントは盛りだくさんです。今年の春はオリジナルのさくら鑑賞ツアーをお楽しみください。
※詳しくは、ホームページをご確認ください。

⑤東京ルーテルセンター教会
千代田区富士見1-2-32
歴史的意匠が施された白壁の外観が目をひきます
東京ルーテルセンター教会は、白い櫛引仕上げの外観に曲線を描く小窓が特徴的な東京ルーテルセンタービルにあるプロテスタント教会です。東京ルーテルセンター教会は、第2次世界大戦終結から3年後の昭和23年(1948)、アメリカのルーテル教会ミズーリ・シノッドが日本伝道のために宣教師団を派遣したことに始まります。マルティン・ルターの宗教改革から500年以上が経った今も「聖書のみ、恵みのみ、信仰によるのみ」を三大原理とするルターの教えに基づいて宣教しています。教会で日本語による礼拝が開始されたのは、昭和26年(1951)10月14日。教会では10月の第一日曜日を「宣教開始を記念する」礼拝としています。

外観
昭和12年(1937)に竣工した東京ルーテルセンタービルは、現代建築黎明期の建築家・長谷部鋭吉の設計により日本神学校として建てられました。「祈り」がテーマとされる白壁が印象的な教会は、富士見町のランドマーク的存在で見学も可能です。細部に歴史的な様式意匠が施されているこの建物は、東京都の歴史的建造物、千代田区景観まちづくり重要物件に指定されています。

礼拝堂
大きな窓と正面の壁にかかった大きな十字架のある礼拝堂には、厳かで静かな時間が流れます。2024年のクリスマスのために、信徒の方たちが飾り付けをした白で統一されたクリスマスツリーは見事です。
英語礼拝/毎週日曜日9時30分(セントポールルーテル教会)
日本語礼拝/毎週日曜日11時

礼拝堂に設置された日本人の製作によるパイプオルガンから聖なる響きが奏でられます。

⑥目白通り歴史のプロムナード
千代田区飯田橋1〜4(目白通り)
史跡の標柱を見ながら江戸から明治への時の流れを感じてください
飯田橋駅東口から九段下に至るまでの目白通りは“歴史のプロムナード”と名付けられ、今昔の史跡の標柱が建てられ、道ゆく人たちの興味を誘っています。散策しながら史跡巡りを楽しんでください。「飯田橋散歩路」(サンポーロ)と刻まれた石碑をいくつか紹介します。

東京府立第四中学校発祥の地
明治15年(1882)に設けられた皇典講究所の跡地に、明治21年(1888)に私立補充中学校として開校。名称を変えながら明治34年(1901)に東京府立第四中学校となり、戦後は東京都立戸山高等学校となりました。

國學院大學開校の地
皇典講究所を母体として現在の國學院大學である國學院が開校。大正12年(1923)、渋谷に移転しました。

日本大学開校の地
皇典講究所内に創設された日本法律学校として開校。明治28年(1895)神田区三崎町に独立校舎を開設し、明治36年(1903)に現在の校名である日本大学に改称しました。

歴史のプロムナード
昔は海だった目白通り辺りは徳川家康の埋め立てによって大名屋敷に生まれ変わり、明治維新で大名屋敷はなくなりました。時代の移り変わりを見守ってきた目白通りはまさに歴史のプロムナードです。
神保町エリア
神保町シアターと神保町よしもと漫才劇場がある神保町シアタービル


⑦神保町シアター
千代田区神田神保町1-23 神保町シアタービル地下1階
ユニークな特集で幅広い年齢層から支持される本格的な名画座
神田すずらん通りを横道にそれたところにあるシアターは、平成19年(2007)にオープンした映画館で、主に昭和の懐かしい映画を中心に上映しています。設立当初は通常のロードショー作品を中心としたプログラムを組み、夜の部に限り旧作の上映を行っていましたが、今は本格的な名画座として様々な特集上映を行っています。界隈は、今も神保町特有の文化的な薫りが漂っています。
営業時間/平日11時~21時 土曜日・日曜日・祝日10時~21時(上映作により変更の場合あり)
定休日/なし(年末年始休館、設備点検による不定期な休館あり)
料金/一般1,400円、シニア1,200円、学生1,000円(特集により異なる場合あり)
※詳しくは、ホームページをご確認ください。
ドラえもん映画祭2025 2025年2月1日(土)~3月6日(木)
「映画 ドラえもん」全43作品の一挙上映を行います。

神保町シアターならではのユニークな特集が組まれており、若者からお年寄りまで幅広い年齢層の人たちが訪れ、地域の活性化の一翼をになっています。

神保町シアター
⑧神保町よしもと漫才劇場
千代田区神田神保町1-23 神保町シアタービル2階
個性豊かな若手芸人のお笑いライブを毎日公演
吉本興業が運営する神保町よしもと漫才劇場は、令和7年(2025)1月29日で、オープン5周年を迎えました。全国的に活動の幅を広げていく、個性豊かな若手芸人たちが毎日出演しています。全126席のコンパクトな舞台は臨場感のある漫才やコントのお笑いライブが楽しめます。神保町よしもと漫才劇場メンバーによるネタとコントのコーナー「jmbouchoばちばちライブ」や神保町よしもと漫才劇場イチオシの若手芸人から人気芸人までが出演する「神保町よしもとお笑いライブ」もおすすめです。
ぜひ、神保町で新たな推し芸人を見つけて、推し活に励んでください。
受付時間/平日13時~22時 土曜日・日曜日・祝日10時~21時
※公演時間により受付時間は異なります
※詳しくは、ホームページをご確認ください。

劇場舞台


⑨らくごカフェ
千代田区神田神保町2-3 神田古書センター5階
落語通から初心者までみんなが楽しめます
らくごカフェは高座を常設した落語ファンの間で大人気のスポットです。実際にプロの落語家さんが高座にあがり、落語を披露してくれるので、子どもに落語を聞かせてみたい家族連れやなかなか寄席に行く勇気が出ない方にもおすすめです。店内には高座や椅子のほかに、飲み物などが買えるカウンターもあり、その様子はさながら落語のライブハウスといった印象です。手ぬぐいや扇子等のグッズをはじめ、CDやDVD、書籍なども販売しています。落語会は、事前予約だと当日券より安くなることもあり、お得に楽しめます。おすすめはカフェ主催の定例会「らくごカフェに火曜会」で、最終火曜日には「火曜会OB会」を開催しています。
落語会/平日夜間、土曜日・日曜日・祝日は昼夜で随時開催
毎週火曜日は19時より「らくごカフェに火曜会」を開催
定休日/不定休
※詳しくは、ホームページをご確認ください。

「らくごカフェに火曜会OB会」(2024年11月26日)

受付


出演/柳亭小燕枝師匠(りゅうていこえんし)

出演/三遊亭わん丈師匠
⑩神保町ブックセンター
千代田区神田神保町2-3−1 岩波書店アネックス1F・2F・3F
ひとり時間を楽しんだり新しい知識や仲間との出会いの場所
平成30年(2018)にオープンした神保町ブックセンターは、学術書や児童書、辞典などに囲まれ、とっておきの時間が満喫できます。新たな本に出合える書店、読書と会話が楽しめる喫茶店、落ちついて仕事に取り組めるコワーキングスペースという3つの機能を持った複合施設です。1階奥には1日1,980円で利用できるラウンジ、2、3階には会員制のコワーキングスペースが設けられています。ランチから仕事場まで、多様なシチュエーションに合わせて活用できます。
営業時間/平日9時〜19時、土曜日・日曜日・祝日10時〜19時 喫茶センターの食事は11時から
※詳しくは、ホームページをご確認ください。


喫茶センター
店内中央にゆったりしたソファが置かれた広々とした空間で、読書に耽るのもおすすめです。昼はコーヒー、カレー、カオマンガイなど自慢の定番料理を始め、チーズケーキやプリンアラモードなどのクラシカルなデザートも提供しています。ランチ時の人気メニューは少しだけスパイシーな昔ながらのカレー。夜は散策の後や仕事帰りに、ビールやウイスキーなどの飲み物とおつまみで楽しいひと時を過ごせます。

ノンフィクションやエッセイ、哲学や文学など様々なジャンルの装丁を眺めるだけでも楽しめます。
⑪千代田区デザインマンホール
千代田区のデザインマンホールは、「吾輩は子猫である」、「鉄腕アトム」の作中キャラクターと区の花さくらをあしらい、設置されました。
※アトム・ウラン・お茶の水博士は明大通りに設置©Tezuka Productions

吾輩は子猫である
明治の文豪・夏目漱石が卒業した千代田区の錦華小学校前(現・お茶の水小学校)に設置されています。「吾輩は猫である」を「子猫」に変え、可愛い子猫が寝転んでいます。

アトム
漫画・アニメ「鉄腕アトム」の主人公で10万馬力の少年ロボット。お茶の水小学校に通っていました。

ウラン
アトムの妹としてつくられた女の子のロボットです。

お茶の水博士
アトムの育ての親であり、ウランなどをつくった科学者。御茶ノ水駅が名前の由来です。

東京都道路整備保全公社駐車場紹介
東京しごとセンター駐車場
所在地:千代田区飯田橋3-10-3
自動車収容台数:55台
オートバイ収容台数: 21台
自動車駐車料金: 8時~22時 30分 300円
<最大料金>
8時~22時 2,000円
22時~8時 500円
※最大料金繰り返しあり
オートバイ駐車料金:8時〜22時 1日1回 800円
※22時〜8時は入出庫及びビル内立ち入りはできません。



神保町駐車場
所在地:千代田区神田神保町2丁目10番
自動車収容台数:4台
自動車駐車料金:
7時~20時 15分400円
20時〜7時 60分100円
<最大料金>
3時間最大2,000円
※最大料金繰り返しあり
備考:荷捌き対策協力駐車場です。
長さ5.0m以内、幅1.9m以内の車両


※最新の情報は、公社HPでご確認ください。
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