学問の神様・菅原道真公を祀る天満宮。そのなかで江戸三大天神と呼ばれるのが、湯島天満宮、亀戸天神社、谷保天満宮です。2月から3月は受験シーズン真っ盛りで、梅も見頃を迎えます。そこで今回は「新東京百景」にも選ばれた梅の名所である〝江戸二大天神〟をめぐっていきます。
スタートはJR「亀戸駅」北口です。北へ向かって伸びる明治通りの一部は日曜日と祝日(12時~17時)が歩行者天国になるんです。その時間帯を狙って出かけるのも楽しいですよ。蔵前橋通りを左折して400mほど進むと、右手に亀戸天神社が見えてきます。
江戸時代からの名所で、寛文2年(1662)に社殿・楼門・回廊・心字池・太鼓橋などが太宰府天満宮にならい造営されました。朱塗りの太鼓橋は歌川広重の『名所江戸百景』にも描かれています。心字池と橋は「三世一念の理」として人の一生に見立てられており、最初の男橋は過去、真ん中の平橋が現在、本殿手前の女橋が未来を表しています。
男橋の手前からは東京スカイツリー®がよく見えて、橋の中心に立つと本殿までは一直線の景色が目に入ってきます。江戸時代と現在のコラボを味わえるでしょう。例年、2月上旬から3月上旬まで「梅まつり」があり、4月中旬から下旬の藤も素晴らしいです。また池にいるカメたちにも癒されます。
蔵前橋通りに戻ったら右に800mほど進みます。すると右手にスカイツリーがドカンと登場。右折してタワービュー通りを進みましょう。春日通りを左に入り、厩橋で隅田川を渡ります。そこから1.8㎞ほどでJR「御徒町駅」。アメ横は平日も大賑わいです。
さらに500mほど進むと左手に湯島天満宮です。今回は唐門から入りましょう。雄略天皇2年(458)、勅命により創建されたと伝わっており、当初の祭神であった天之手力雄命(あめのたぢからをのみこと)に加えて、正平10年(1355)郷民が菅原道真公を勧請したそうです。江戸時代には幕府の崇敬・庇護を受け、関東では天神信仰の中心となりました。現在も多数の受験生が合格祈願に訪れて、インバウンドの方々にも大人気。境内には白梅を中心に約200本の梅があり、2月から3月には「梅まつり」も開かれます。
今回のコースは6.6㎞ほど。ご利益たっぷり、天気が良ければ春の訪れも感じることができるでしょう!
JR「亀戸駅」
亀戸天神社
学問の神様として敬われる菅原道真公を祀る神社で、下町の天神さまとして広く知られている。本社の九州太宰府天満宮に対して東宰府天満宮や亀戸宰府天満宮と称されていたが、昭和11年(1936)に現在の亀戸天神社が正式名称となった。梅や藤、菊など、四季折々の花を見ることができることから、花の天神さまとも呼ばれている。
本殿の開門・閉門時間:6時~17時(神社境内には24時間入れます)
※12月31日は午前6時に開門し元旦は21 時頃(参拝の状況により)に閉門
太鼓橋 男橋
太鼓橋 男橋
太鼓橋 女橋
社殿
願いごとが書かれた絵馬
神牛は触れることで病を治し、知恵を授かるといわれている
タワービュー通り
厩橋から望む隅田川
アメヤ横丁(アメ横)
湯島天満宮
458年の創建と伝えられる古社。1355年に菅原道真公を勧請してからは、多くの文人や学者に崇拝され、学問の神様・湯島天神として、全国的にも有名な神社のひとつ。梅の名所としても知られ、毎年開催の梅まつりには多くの観光客が訪れる。境内には、歴史的な建物や文化財、撫で牛や狛犬、石碑などの遺物も点在している。
開門時間:6時~20時
御朱印受付:9時~17時
寛文7年(1667)同8年の刻銘がある銅製の表鳥居。東京都指定文化財指定(昭和45年)
平成7年(1995)に総檜造りで造営された現社殿
撫で牛(手水舎右)
受験シーズンには合格祈願を願う多くの絵馬が掲げられる
泉鏡花の筆塚
女坂 33段の石段坂
男坂 38段の石段坂
酒井政人(さかい・まさと)
スポーツライター。1977年、愛知県生まれ。東京農業大学1年時に箱根駅伝10区出場。その経験を生かして、現在は『JBpress』『PRESIDENT Online』など様々なメディアに寄稿中。またランニングクラブも主催している。著書に『箱根駅伝は誰のものか』(平凡社新書)、『ナイキシューズ革命 “厚底”が世界にかけた魔法』(ポプラ社)など。
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