今年の夏は例年以上に暑かったですね。秋が待ち遠しかった方も多いと思います。紅葉も良いですが、今回は「大都会のイルミネーションを満喫できる特上コース」を紹介します。夜の東京は本当にきらびやか。1カ所だけではもったいない。ランやウォークで巡れば、何カ所も楽しめちゃうんです。
まずは原宿駅から表参道に向かいます。日が暮れる頃は人が多いので、混雑しているエリアは安全面を考慮してゆっくりと進みましょう。
表参道はハイブランドのショップが並ぶラグジュアリーな場所。ケヤキ約150本がシャンパンゴールドの優しい光で彩られるイルミネーションは青山通りまで続きます。さらに表参道ヒルズ内にある高さ9mのツリーを中心としたクリスマスイルミネーションもぜひチェックしてほしいな。
青山通りを渡ったら、根津美術館方面へ。このエリアに特別なイルミネーションはありませんが、プラダ青山店、ヨックモック青山本店などこだわりの建築物が充実。それらを眺めるのも楽しいですよ。
北坂を下って、六本木通りに出たら左折。そびえ立つ六本木ヒルズを目指して進みます。グランドハイアット東京の前を右に入り、六本木けやき坂通りを左折すれば、白と青のきらめくイルミネーションがとにかく幻想的。LED約80万灯のキラキラの先にあるライトアップされた東京タワーも見逃せません。
外苑東通りを左折したら、毛利庭園にも少し寄りましょう。ひょうたん池の周囲がブルーの光に包まれます。設置されているアート作品「Kin no Kokoro」は映えスポット。なかに東京タワーを入れて撮影するのがお勧めです。
最後は東京ミッドタウン方面に向かいます。ゴールは緑豊かなミッドタウン・ガーデンです。例年、街路樹はゴールドの光に包まれて、それとは別にスペシャルイベントも開催しています。昨年はしゃぼん玉とスモークを使ったイルミネーションでした。今年はどんな輝きが見られるのでしょうか。
例年の点灯時間は17時~23時(表参道のみ22時)。11月中旬からクリスマス過ぎまで楽しめます。今回の道のりは約5㎞で、イルミネーション鑑賞はすべて無料。大都会を照らす光の芸術をとことん満喫しましょう!
原宿駅
表参道のケヤキ並木
表参道は大正9年(1920)に創建された明治神宮の参道として整備されました。表参道のシンボル・ケヤキ並木は、青山通りまで約900mにわたって続いています。
ヨックモック青山本店
ガラスのファサードが印象的なプラダ青山店
根津美術館は昭和16年(1941)に、東武鉄道の社長を務めた根津嘉一郎が収集した古美術コレクションを保存・展示するために開館した美術館。尾形光琳作の国宝「燕子花図屏風」が有名です。
ライトアップされた東京タワーと幻想的なイルミネーション
毛利庭園のひょうたん池に佇む「Kin no Kokoro」
六本木ヒルズ
ミッドタウン・ガーデン
六本木の真ん中にある自然のアートギャラリー。「高原の湧水ゾーン」、「山のせせらぎゾーン」、「森のエッジゾーン」、「芝生広場ゾーン」の4つのゾーンにわけられています。※オープンスペースは、夜間一部閉鎖のため、5時~23時が通行可能
酒井政人(さかい・まさと)
スポーツライター。1977年、愛知県生まれ。東京農業大学1年時に箱根駅伝10区出場。その経験を生かして、現在は『Number WEB』『PRESIDENT Online』など様々なメディアに執筆中。またランニングクラブも主催している。著書に『ナイキシューズ革命 “厚底”が世界にかけた魔法』(ポプラ社)、『箱根駅伝ノート』(KKベストセラーズ)など。