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読者プレゼント

応募締切:令和5年6月30日(金)まで

桜舞い散り、新緑が美しい季節。気候も素晴らしい。ぜひ、東京の〝自然〟を楽しんでみませんか?

今回は「三鷹の森」にお邪魔します。文学の香りもする玉川上水沿いを中心とする約4㎞の道のりは、走って良し、歩いてもワクワクできるコースですよ。

スタートは三鷹駅。南口を出て、左に進むと、すぐに玉川上水です。上水沿いの通りは「風の散歩道」と呼ばれており、水、緑、そして風を感じることができるでしょう。

また三鷹は読書好きなら堪らないエリアです。『人間失格』などで知られる太宰治が過ごした場所であり、玉川上水は彼が旅立った地でもあります。道路の右側には、太宰の故郷である津軽金木町産の「玉鹿石」が置かれており、故人をしのんでいます。

さらに進むと、右手に素敵な洋館が見えてきます。三鷹市山本有三記念館です。山本が家族とともに生活していた自宅で、ここで『路傍の石』を執筆したそうです。

文学の次は、アニメです。マンホールから〝ジブリ色〟で、Poki(ポキ)の指示通りに進みましょう。井の頭恩賜公園に到着したら、まずは右側の西園へ。テニスコートの先に、三鷹の森ジブリ美術館があります。予約制なので入館する場合は事前にチケットを購入してくださいね。西園は野球場、広場、小鳥の森、競技場など施設が充実しています。

万助橋で玉川上水を渡ると、イヌシデ、コナラ、クヌギを中心にした雑木林があり、井の頭池が見えてきます。朱色がまぶしい井の頭弁財天では銭洗いをして金運を上げましょう。

井の頭池は神田川の源流で、神田川は善福寺川、妙正寺川と合流して隅田川に注ぎます。なお周辺は旧石器時代の遺物や、縄文時代の住居跡などが多数見つかっています。

池にはボートを楽しむ人だけでなく、野鳥もやってきます。公園内にはオシャレなカフェもあって、散歩コースに最適。池のまわりは木々が多く、季節の移り変わりを感じることができるでしょう。少し足を延ばせば、井の頭自然文化園で水生物園、動物園、彫刻園も楽しめちゃいます。井の頭公園を後にしたら吉祥寺駅が本日のゴールです。

運動のご褒美は吉祥寺さとうの元祖丸メンチカツか。それともいせやで焼き鳥か。迷っちゃうな。

玉川上水

玉川上水
江戸の町の発展にともなって増え続ける人口の飲料水・生活用水を確保するため、承応2年(1653年)に作られた水道の遺構で、羽村の堰から四谷大木戸まで約43kmにわたっています。

三鷹市山本有三記念館

三鷹市山本有三記念館

三鷹の森ジブリ美術館の標識

三鷹の森ジブリ美術館の標識
2001年に開館。ジブリ作品の世界観を堪能できる美術館で、宮崎駿監督が名誉館主を務めています。

マンホール
井の頭弁財天

井の頭弁財天
パワースポットとしても有名な井の頭弁財天。お堂の後ろに「銭洗い弁天」があります。

井の頭池

井の頭池
かつて武蔵野3大湧水池とも称された大きな池。この池の湧水は神田上水の水源となり、江戸時代には江戸市民の飲み水としてとても大切にされてきました。

井の頭池周辺の木々

井の頭池周辺の木々

井の頭恩賜公園競技場

井の頭恩賜公園競技場

玉鹿石

玉鹿石

酒井政人(さかい・まさと)

スポーツライター。1977年、愛知県生まれ。東京農業大学1年時に箱根駅伝10区出場。その経験を生かして、現在は『Number WEB』『PRESIDENT Online』など様々なメディアに執筆中。またランニングクラブも主催している。著書に『ナイキシューズ革命 “厚底”が世界にかけた魔法』(ポプラ社)、『箱根駅伝ノート』(KKベストセラーズ)など。

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