「道路アセットマネジメント」の仕事
道路資産の劣化や損傷の進行前にメンテナンスを行う
「予防保全型管理」を推進しています。
道路アセットマネジメントの業務について教えて
「アセットマネジメント」とは、金融や不動産などの用語で、「資産を運用して利益を最大化すること」とされています。道路アセットマネジメント推進室(以下、推進室)では、橋梁やトンネル、舗装、ガードレールなどの道路施設を「資産」と捉え、劣化が進行して致命傷になる前に、適切に補修・補強工事を行い、道路施設の寿命を延ばすことで、安全と安心を確保する「予防保全型管理」を東京都と連携しながら推進しています。具体的には、「区市町村への技術支援」と「東京ブリッジサポーター制度」を柱に実施しています。
自治体技術支援講習会風景
「区市町村への技術支援」とは?
「区市町村への技術支援」では、道路施設の維持管理に関するノウハウや人員の不足に悩む23区や多摩地域の自治体に対して、様々な技術支援を行っています。当推進室では、道路法により5年に1回の頻度で義務付けられている「道路ストック点検業務」や様々な道路施設の「道路補修業務」を自治体から受託しています。また、道路管理に携わる自治体職員を対象に、道路構造物の点検や維持管理などのノウハウを学習していただくことを目的に、行政や大学、民間から講師を招き、定期的に講習会を開催しています。
「東京ブリッジサポーター制度」とは?
「東京ブリッジサポーター制度」とは、都民や都内在勤者からの道路施設の損傷状況の通報により、道路施設の致命的な損傷や事故を未然に防ぐ制度です。
当制度のシステムは、以下のとおりです。
① 公社主催の講習会に参加していただいた方々をサポーターとして認定
② サポーターが日常生活の中で道路施設の異常や変状を発見した際に、スマートフォンなどで当推進室へ連絡
③ 当推進室から道路管理者へ損傷状況を報告
④ 道路管理者は補修などを実施し、その結果を当推進室へ連絡
⑤ 当推進室がサポーターへ結果報告
平成23年に始まった活動は、現在271名のサポーターに支えられ、累計460件の連絡をいただいています。講習会は例年2月頃に開催しますので、興味のある方は当推進室(03-5381-3351)までお問い合わせください。
東京ブリッジサポーター講習会風景
サポーター活動(補修前)
サポーター活動(補修後)
関東大震災から100年
今年は関東大震災からちょうど100年の節目にあたります。首都直下地震も危惧される中、道路施設を健全な姿で管理していくことは大変重要です。当推進室では、サポーターの方々の力を最大限にお借りし、東京都やその他自治体と協力することで、道路施設のアセットマネジメントの推進に取り組んでいきたいと考えています。