月島もんじゃストリートの正式名称は西仲通り商店街。
一番街から四番街まであり、
多くのもんじゃ焼き店が軒を連ねています。
今回は、2023年に放送されたTVアニメ『江戸前エルフ』です。作品は、400年以上前に異世界から召喚され、ご神体として神社に祀られるエルフのエルダと⾼⽿神社の15代目巫女の小金井小糸が送る下町日常コメディで、中央区月島が主な舞台となっています。作中では月島の街並みがとてもリアルに描かれていて、中でも通称「月島もんじゃストリート」と呼ばれる月島西仲通りは印象的なアーケードから裏路地まで見事に表現されています。
80店舗以上のもんじゃ焼き店がある月島。その中でも「月島もんじゃストリート」はとりわけ多くのお店が軒を連ねるメインストリートです。昭和30年代にはわずか4軒だったもんじゃ焼き店は平成に入る頃から急増し、月島のわずか半径500mの「もんじゃストリート」内にひしめき合うように増え、今では連日多くの観光客で賑わう都内有数の観光名所です。
アニメの中では、ここが幾度も登場し、第2話ではタイトルが「いこうぜ、もんじゃストリート」と名付けられ、主人公エルダと小糸がもんじゃストリートを歩くシーンやもんじゃをおいしく食べるシーンが描かれるなど、月島の見所がたっぷり紹介されています。
作中で街並みがリアルに描かれている「月島もんじゃストリート」。エルダと一緒に歩いている気分に浸れる
第2話ではエルダと小糸たちがもんじゃ焼きを食べにもんじゃストリートへ。モデルといわれているのが三番街の裏路地にあるもんじゃ店
©樋口彰彦・講談社/「江戸前エルフ」製作委員会
場 所
中央区月島
アクセス
・東京メトロ有楽町線、都営大江戸線「月島駅」下車、7番出口から徒歩約1分
・都営大江戸線「勝どき駅」下車、A1番出口から徒歩約5分
作品概要
2019年から連載されている樋口彰彦さんの漫画作品が原作で、2023年に放送されたTVアニメ。東京月島で江戸時代から400年以上続く神社を舞台に、異世界から召喚されご神体として祀られてきたエルフと巫女としての役割を引き継いだ女子高生による日常コメディ。作中では江戸時代の東京の風習や浮世などの解説もあり、新旧の下町の様子を知ることができるような作品となっている。
中倉隆道(Nakakura Ryudo)
元NHKアナウンサーでフリーになるとともにアニメ好きが高じて「アニメ研究家」として活動をスタート。年間300作品あまりのアニメを視聴研究しているアニメ研究家。テレビやラジオなどのメディアでアニメに関する論評や『映像』『構成ストーリー』『音楽』など独自の目線での解説、アニメイベントの司会等も行っている。