公社が協力している東京都の「東京ふれあいロード・プログラム」は、ボランティアによる快適な道路環境づくりを目指し、道路の清掃や植栽の手入れなどの道路美化活動を、地域住民の協力や地元自治体、企業団体と東京都が協力しあって進めていくものです。
訪問団体65
国際文化理容美容専門学校国分寺校(国分寺市)
掃除は特別ではなく〝当たり前のこと〟。
在学中にそのことに気づいてもらいたい。
国際文化理容美容専門学校国分寺校は、平成24年度に東京ふれあいロード・プログラムに認定されました。清掃活動はそれ以前から学校のある国分寺駅南口周辺で行っていました。
清掃をするようになったきっかけは、学校の周りに許可なく設置されていた「捨て看板」でした。今ではあまり見かけませんが、当時はかなりの数があり、通学の際に学生が見るのはよくないと、学校として看板の撤去をするようになりました。撤去するとまた設置される、というイタチごっこでしたが、根気よく続けているうちに、いつの間にか少なくなっていきました。看板の撤去が一段落したころから清掃をするようになりました。
東京ふれあいロード・プログラムでの活動は週1回ですが、学校周辺の清掃は学生も加わって毎日行っています。飲食店や地域の皆さんも掃除をされているので、キレイなエリアになっていると思います。
平成30年度に「道路功労者 国土交通大臣賞」を受賞しました。掃除は〝当たり前のこと〟で、特別なことをしている意識はありませんでしたが、学生も一緒に活動していた時期でしたので、長年にわたって続けてきたことが評価されたことは、励みになりました。いただいた時計は教室に置きました。在学中に〝掃除は誰かがやってくれるのではなく自分がする〟ということを自然に身につけてもらえれば嬉しいです。そのためにも継続することが大切だと思っています。
学校法人 国際文化学園
国際文化理容美容専門学校国分寺校
教務部 理容科 主任
菅野優さん
授業の一環として掃除をしています。
1年生と2年生をあわせると約700名の学生が在籍しています。髪の毛や顔をキレイにするだけでなく、掃除ができなければいけない職業ですので、毎日、授業の一環として最後に掃除をする時間を設けています。学校に通うことで技術を習得することは当然のことですが、根底にある〝当たり前のこと〟として、社会に出た時に、恥ずかしい思いをしないように、掃除をする、道具などをキレイに使うことをしっかり身につけてもらいたいと思っています。
主な活動内容
多喜窪通り(都道145号 立川国分寺線)を中心に、月4回の清掃活動。その他、学生が学校周辺の清掃活動を毎日実施。