毎回、ゲストの方に
これまで歩いてきた道（人生）、
これから歩いてみたい道について
語っていただきます。

明るいという印象を持っていただくことが多いと思いますが、小さな頃から天真爛漫だと言われていました。滋賀県の田舎育ちで、1月1日から雪遊びをして「年初めから雪遊びをするな！」と言われたり、バッタなどの虫を捕まえて遊ぶやんちゃな子でした。目立ちたかったこともあると思うのですが、よくヒーローごっこもしていました。両親が仕事をしていましたし、姉も部活動や塾などで家にいないことが多かったので、一人で遊んだり、パソコンを触っている時間が多かったですね。

元々アイドルに憧れていて、芸能界にいつか入りたいという目標がありました。2014年に「第14回全日本国民的美少女コンテスト」に応募したきっかけは、友だちに誘われて小学5年生から習っていたダンススクールの先生の薦めです。それもコンテストの締め切り当日の朝に「こういうコンテストがあるんだけど受けてみる？」という連絡をいただき、母がパニックになりながら「応募しなきゃ！」と。本当に受かるとは思っていなかったのでポストを開けて、事務所からの封筒が入っているのを見つけて母もびっくりしていました。気づいたら一次、二次を通過し、次は東京でした。父に伝えたのは最終を迎える頃で、東京に行くなんてなかなか無いので、家族一緒に旅行気分でオーディションを受けに行きました。この時、私が初めてお会いした芸能人の方がコンテストでトロフィーと花束をくださった上戸彩さんです。昨年7年ぶりにお会いしたのですが、本当に輝いていらして、「胸がキュン」として、同じ事務所にこんなカッコイイ先輩がいることを幸せに感じました。今の私があるのは、周りの人たちのおかげです。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

コンテストを受けた年の年末に映画「人生の約束」のヒロイン・瞳役のお話をいただきました。演技経験は全くありませんでしたし、心の準備が無いままに、気づいたら大量の台本が事務所に届いて……大量といっても事務所やスタッフさんに渡す分だったんですけど（笑）、パニックでしたね。お芝居に不慣れな私のために、石橋冠監督が撮影に入る前に練習期間を設けていろいろと指導をしてくださり、現場に入ることができました。共演させていただいた竹野内豊さんは、私を和ませようと「お菓子を食べる？」と声をかけてくださったり、食事や映画にも連れて行ってくださいました。すごく素敵な作品と監督と共演者の皆様に恵まれて幸せな時間を過ごすことができました。

昨年20歳になり、もっともっと頑張らなくちゃ、という気持ちが大きくなりました。これまでの私は失敗したくないという思いが強く、経験することを拒んできたので、交友関係も狭かったと思います。私の周りには素敵な先輩がたくさんいらっしゃるので、皆さんと食事に行ったり話を聞いたりしながらいろいろなことを吸収し、経験できたらいいなと思っています。デビュー当時からずっと変わらず続けていることは、一つひとつのお仕事に対して真摯に向き合い、熱い思いを持って、どのお仕事でも“熱く”ということです。初心を忘れず、様々なことにチャレンジしたいです。

2022年春にスタートする「青野くんに触りたいから死にたい」は、漫画家・椎名うみさんの原作で、ヒロイン・刈谷優里をさせていただきます。届かない恋の儚さや胸が苦しくなるような、様々な要素が詰め込まれた作品です。とにかく映像が美しく、幻想的な世界観を楽しんでいただけると思います。その他にも面白い役に出会える予定があるので、それにしっかり向き合って皆さんに素敵な作品をお届けできるように頑張っていきたいと思っています。