毎回、ゲストの方に
これまで歩いてきた道（人生）、
これから歩いてみたい道について
語っていただきます

ちっちゃな頃はとっても引っ込み思案で、とにかく目立つのが嫌いでいつも母の後ろに隠れていました。姉はとても活発で太鼓をはじめいろいろな習い事をしていました。私も太鼓を習うように言われたのですが、太鼓を叩く姉を見られなくなっちゃうくらい恥ずかしがり屋な私が人前で太鼓を叩くなんて「無理！無理！」と絶対に習いませんでした。高校1年生の時にAKB48のオーディションを受けたのも仲の良かった友だちから「AKB48のオーディションがあるから一緒に受けない？」と誘われたからなんです。合格するとは思っていなかったので、その場のノリで気軽に「いいよ！」と返事をしちゃいました。芸能界に入ることなんて全く考えていませんでしたから、その子がいなかったら、今の私はなかったと思っています。

合格してからは毎日レッスンでした。ダンスも歌も苦手だったので、「やりたいのはこれじゃない！」と、いつ辞めよう、いつ辞めようと思っていました。でも、AKB48同期のメンバーに支えてもらったり、後輩もできたりと「ちゃんとやらなきゃ！」という思いが強くなっていきました。レッスンは厳しかったのですが、そこで人間関係ができたことが力になって、続けようという気持ちになれたのだと思います。メンバーとは５年間ずっと一緒で家族より長い時間を過ごしてきたので、AKB48を卒業した今も、たわいない話や相談を聞いてもらったりしています。私のことをわかってくれて、客観的に見てくれるメンバーに助けてもらっています。

女優として仕事をする中で、AKB48の時にドラマで共演させていただいた満島ひかりさんへの憧れが大きいです。満島さんの持つ空気感に惹きつけられ、私も時を重ねて、そんな女優になれたらと思っています。今、放送中の「青天を衝け」は京言葉も所作も難しく、歩き方を直されるなど指導をしていただいています。言葉は覚えてしまえば自然とできるようになるのですが、衣装も重たいので中々自分の動きたいように動けなかったりしています。撮影の日にちが空くと、また歩き方を指導されたりと大変ですが、まだ台本が全部できていないこともあり、楽しみながら取り組んでいます。AKB48の頃からチームで仕事をすることが多く、仕事をする時に心がけていることは礼儀です。これは人としての基礎だと思っていますので、いつも頭の隅においています。

今年の秋から始まる朝ドラ「カムカムエヴリバディ」のヒロインをさせていただくのですが、ヒロインオーディションを受け続けていたので、決まった時は本当に嬉しかったです。両親も心から喜んでくれました。ドラマでは、英語を喋らなくてはいけませんので、1月からレッスンをしています。コロナ禍で外出を控えている分、英語を聞いたり予習をしたり、時間を有効活用しています。今、思うのですが、英語をもっとちゃんと勉強しておけばよかったなと（笑）。朝ドラは長丁場になるので体調管理をしっかりしなくてはと思っています。以前「とと姉ちゃん」に出させていただいた時も毎日の撮影や遅くまでの撮影が続きましたが、共演者の方たちがとても優しくて、助けていただきました。今回もみんなで助け合いながら撮影ができたらいいなと思っています。英語を話せるようになったら、海外のお仕事もしたいですね。