No.63 INDEX

YR-MAG No.63

TR-MAG.

2021 SPRING

NO.63

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Human Report


電柱や電線が無くなることで
美しい街並みが形成されます。
東京都の無電柱化事業のパートナーとして、
都内の道路の無電柱化を進めています。

公社では、様々な事業を行っています。このコーナーでは、公社の事業の仕組みと合わせて、公社の部署とそこで働く職員にスポットを当てながら、公社の仕事をご紹介していきます。

画像出典:東京都建設局 HP

「無電柱化事業」の仕事

無電柱化を行う目的は何?

電柱や電線を無くすことには、3つの目的があります。
1つめは、都市防災機能の強化です。災害時に電柱が倒れて道路を塞ぐことを防ぐとともに、電気や電話などのライフラインの安定供給を確保します。
2つめは、安全で快適な歩行空間の確保です。歩道から電柱が無くなることにより、歩行者はもちろん、ベビーカーや車いすも移動しやすい歩行空間を確保します。
3つめは、良好な都市景観の創出です。電柱や電線が無くなることにより、美しい街並みが形成されます。

東京都の無電柱化はどのくらい進んでいるの?

令和元年度末時点で、都道の整備対象延長2,328㎞のうち986㎞、地中化率(電線共同溝本体の完成率)にして42%の整備が進んでいます。なお、首都高速中央環状線内側のセンター・コア・エリアと呼ぶ区域については、概ね整備が完了しています。
また、本年2月には、新たに無電柱化加速化戦略が策定されました。執行体制の強化や区市町村への支援のほか、技術開発の促進によるコスト縮減などにより、無電柱化のスピードアップを図っていきます。

公社では無電柱化にどのように関わっているの?

公社は政策連携団体として、東京都とともに無電柱化事業を進めています。
都道の無電柱化では、センター・コア・エリア内や環状七号線及び多摩地域の第一次緊急輸送道路に加えて、都市防災機能の強化に寄与する道路の無電柱化を受託しています。東京都が推進する無電柱化事業のうち、これまでに162㎞の整備を公社が担ってきました。
また、区市町村が実施する無電柱化事業の受託や事業に関する相談対応など、総合的な技術支援を行っています。

無電柱化事業のやりがいは?

私たちが取り組む仕事は、インフラの整備を通じて人々の日々の暮らしを豊かにすることです。
無電柱化を実現するために、電力、通信、ガス、上下水道、警視庁、鉄道、河川管理者、各道路管理者や沿道住民など、実に多くの関係者と調整を図りながら生活基盤を整えていきます。無電柱化は、ひとつの事業箇所を完成させるまでに7年もの歳月がかかる仕事ですが、その完成時には見違えて空が広がり、達成感そしてやりがいを感じられる瞬間です。
近年では無電柱化に併せて、歩道のバリアフリー化を行うことが多くなってきました。無電柱化による防災・安全・景観対策に加え、誰もが使いやすい道づくりを目指しています。
今後も東京都の無電柱化促進に向けて、精一杯取り組んでいきます。

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