撮影協力/港区 案内人/港区産業・地域振興支援部産業振興課産業振興係/崎田麻衣子さん、畝目雄太さん、観光政策担当/工藤翔平さん
※新型コロナウイルス感染症予防を考慮し、ソーシャルディスタンスを保ち撮影を行いました。
港区の新旧注目エリアを楽しむ!
都心3区の1つ・港区はマスコミやIT企業、
外資系企業の日本支店や駐日大使館などが多く集まっています。
さらに、オフィス街としても知られ、
日本経済の中心の一端を担っています。
また、区名に “港”とあるように、東側は東京港に面しており、
伊豆七島などの島々の玄関口になっています。
そんな様々な顔を持つ港区ですが、
今回は自然と歴史が調和した芝エリア、
東京メトロの新駅開業で注目を集める虎ノ門エリア、
めざましい開発が進められている
竹芝エリアの散策を楽しみましょう。
コミュニティバス・ちぃばす
「小さいバス」を呼びやすく、地域の人に愛され、親しまれるバスという意味を込めて「ちぃばす」という愛称にしたそうです。現在、芝・麻布東・麻布西・青山・高輪・芝浦港南・田町・赤坂ルートの8ルートで運行しています。ぜひ港区散策に「ちぃばす」を活用してみてはいかがでしょうか。
芝エリア
ランドマークの東京タワー、徳川家の菩提寺・増上寺を中心に広大な自然が広がる魅力的なエリアです。
増上寺
開山から600年余りの浄土宗大本山。上野の寛永寺と並ぶ徳川家の菩提寺で、豪壮な大殿の裏側にある徳川家霊廟には6人の将軍の他、皇女和宮らが眠っています。江戸時代、増上寺の広大な境内には、沢山の堂宇が並び、3,000人もの修行僧が学んでいました。
三解脱門(さんげだつもん)
大きな朱塗りの「三解脱門(三門)」は、江戸初期の面影を残した都内最古の木造建築物の1つで、国の重要文化財に指定されています。
大殿
大殿までの階段は25菩薩を現わし、25階段になっています。本殿の地下1階には「増上寺宝物展示室」があり、英国エリザベス女王から貸与された「台徳院殿霊廟模型」を常設展示しています。
増上寺宝物展示室 開館時間/10時〜16時(最終入場15時45分)休館日/火曜日(祝日の場合は開館) 入館料/一般700円
芝東照宮
芝公園の中にある徳川家康公を祀る神社。家康公を祀る廟は、もとは増上寺にありましたが、明治初期の神仏分離のため、増上寺から分かれて芝東照宮となりました。境内にある神木の大イチョウは、三代将軍・徳川家光公が植えたものと伝えられ、都の天然記念物に指定されています。
境内のご神木・大イチョウ
黒門
御成門交差点付近にあった増上寺旧方丈門。三代将軍徳川家光公の寄進・建立とされています。昭和55年(1980)に現在の日比谷通り沿いに移築されました。(港区の指定文化財)
グラント松
米国第18代大統領グラント将軍が明治12年(1879)に国賓として日本を訪れ、増上寺に参詣したときに植えた松。
東京タワー
333mの高さを誇る東京のシンボル・東京タワーは、昭和33年(1958)に完成した展望台のある電波塔。カフェや東京お土産ショップなど見所満載。特に展望台からの大パノラマは人気です。
都立芝公園
明治初期に指定された日本最初の都市公園5つのうちの1つ。もともとは増上寺の境内で、増上寺をぐるっと囲む形で整備されています。
芝丸山古墳
芝東照宮の裏手にある古墳。墳丘125mの都内で現存する最大級の前方後円墳です。南武蔵有数の豪族の墓だったと考えられています。
古墳の頂上
伊能忠敬測地遺功表
芝は伊能忠敬の測量の基点地(正確には高輪の大木戸)。明治22年(1889)に芝丸山古墳の頂上に設置されましたが、遺功表は戦災で焼失。現在のものは昭和40年(1965)に再建されたものです。
円山随身稲荷大明神
増上寺の裏鬼門に位置する古墳の中腹に鎮座する神社。江戸時代に増上寺が移転した時に、本尊の阿弥陀如来像を桑名から迎えるために道中を守護してきました。
丸山貝塚
古墳の中腹にある丸山貝塚は、今から3,500〜4,000年前にこの周辺に集落があったことを示しています。
虎ノ門エリア
東京メトロ日比谷線の新駅・虎ノ門ヒルズ駅開業で注目を集めています。虎ノ門ヒルズタワーの地下には、新橋━虎ノ門間を走る環状2号線の「築地虎ノ門トンネル」が通っています。かつての通称「マッカーサー道路」は現在は「新虎通り」の愛称で呼ばれています。2020東京オリンピックの選手村に最も近い幹線道路として、選手たちの移動に活用される予定です。
虎ノ門ヒルズと築地虎ノ門トンネル
愛宕神社
愛宕山は標高26m。自然の地形としては、東京23区で最も高い山です。江戸で最も見晴らしの良い場所として、愛宕山は歌川広重などが版画の題材にしました。愛宕山の山頂には、徳川家康の命により、江戸の防災を願って慶長8年(1603)に創建された愛宕神社があります。神社は火伏の神さまとしても有名で、また仕事運上昇のパワースポットとしても知られています。
男坂と呼ばれる急な石段は、かつて曲垣平九郎(まがきへいくろう)が馬でこの急階段を駆け登り、梅の枝を手折って徳川家光公に献上したという故事にちなんで「出世の石段」と呼ばれています。勝海舟と西郷隆盛は愛宕山から江戸の街を眺め、戦火を避けようと話し合ったといわれています。
男坂よりやや緩やかな階段が女坂です。
撫でると福を招くといわれる招き石
金刀比羅宮(ことひらぐう)
讃岐の国の丸亀藩主・京極氏が金刀比羅宮の御分霊を勧請しました。木々の清々しさが漂う境内は、ベンチも多くビジネスパースンの癒しの空間にもなっています。毎月10日の月次祭には里神楽が奉納されます(日・祝除く)。
社殿
建築家・伊東忠太の設計校閲による社殿は、東京都選定歴史的建造物に指定されました。
銅鳥居
左右の柱には、四方の守護神である四神が彫刻されています。(港区指定有形文化財・建造物に指定)
百度石
保存されているのは、港区内では珍しく貴重で、港区有形民俗文化財に登録されました。
結神社
江戸時代には自分の黒髪の一部や折り紙を結んで祈ったそうです。良縁を求める多くの女性から厚い信仰を集めていました。
栄閑院
江戸初期の頃、猿回しに化けた盗賊が役人に追われ、この寺に逃げ込んできました。盗賊は住職により改心し旅立ちました。残された猿は、人々の前で芸を見せるようになって寺の人気者になり、栄閑院はいつしか「猿寺」と呼ばれるようになったとのこと。
本堂の右手奥にある『解体新書』の翻訳で名高い杉田玄白の墓所
境内に鎮座する2体の彫像
港区立みなと科学館/気象庁 気象科学館
都会の真ん中に誕生した科学館。子どもから大人まで、楽しみながら科学を学べる施設です。
港区立みなと科学館
1階の常設展示コーナー 「しぜん」「まち」「うみ」「わたし」の4つのテーマで、身の回りにある科学を港区ならではの視点でアプローチし、科学を体験しながら楽しめます。オリジナルコンテンツ「みなと・クエストMAP」
2階プラネタリウムホール
最新鋭の機器を備えたプラネタリウムホールがあり、800万個を超える美しい星を見ることができます。
開館時間/9時〜20時(プラネタリウム最終投影19時開始、最終入場19時30分) 休館日/毎月第2月曜日(祝日の場合は翌日)、12月29日〜1月3日 ※臨時休館日あり 入館料/施設内入場無料、プラネタリウム大人600円、小中高生100円
現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、入館制限をしています。 詳しくはhttps://minato-kagaku.tokyoご確認ください。
気象庁 気象科学館
防災の入口として、気象庁の新人予報官になりきってクイズにチャレンジする「ウェザーミッション」や「津波シミュレーター」、臨場感あふれる渦巻き状の360°体感シアターなどがあります。日本の四季・自然・気象を体感しながら、防災・減災を学ぶことができます。
うずまきシアター
地震や津波、台風、夕立のときにどのような行動や場所が安全か危険かをクイズで学べます。
活火山のすべて/火山の仕組み、観測・監視の機器について模型で学べます。
休館日/毎月第2月曜日(祝日の場合は翌日)、12月29日〜1月3日※臨時休館日あり
入館料/施設内入場無料
現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、入館制限をしています。 開館時間など、詳しくはhttps://www.jma.go.jp/jma/kishou/intro/kagakukan.htmlをご確認ください。
竹芝エリア
近年、様々な開発計画が進められている竹芝地区の竹芝ふ頭。その近くにウォーターズ竹芝がオープンしました。
ウォーターズ竹芝
ウォーターズ竹芝の建物は「タワー棟」と「シアター棟」「パーキング(各階1 台ずつオートバイスペース有)」「自由劇場」からなる複合施設で、両棟に商業施設・アトレ竹芝が入っています。
この2つの棟の間には広場とテラスが設けられ、前にはゆらめく水辺が広がり、浜離宮恩賜庭園を臨むことができます。芝生のある広場は居心地の良い開放的な空間です。都心にいながら、東京の水辺という豊かな自然に包まれ、おだやかな時間を過ごすことができる施設です。
シアター棟
シアター棟には、劇団四季の新劇場・JR東日本四季劇場「春」「秋」がオープンします。詳しくはhttps://www.shiki.jpでご確認ください。
タワー棟
タワー棟にはアトレ竹芝の他、オフィスとホテルも入っています。詳しくはhttps://atre-takeshiba.jpでご確認ください。
竹芝干潟
船着場の隣には、干潟が整備されています。かつて東京湾には貝類、甲殻類など多くの生き物が生息していました。干潟は、豊かな江戸前の海であった東京湾の環境を再生させようとする試みです。
水上バスを楽しみましょう
ウォーターズ竹芝前の海に、水上バスの船着場もできました。東京の観光名所である浅草やお台場・豊洲をつなぐ水上バスが竹芝にも停留することで、より利便性が高まりました。東京の名所を巡る水上バスは、海上からの潮風が心地よく、気軽なクルージングを楽しむことができます。
海岸二丁目オートバイ駐車場
所在地:港区海岸2-6番地先
駐車台数:オートバイ10台
料金:全日60分 100円、入庫後24時間最大1,100円
※掲載データは令和2年7月20日現在のものです。「新型コロナウイルス感染症」の影響により掲載している内容が変更される場合があります。