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TR-MAG No.58

TR-MAG.

2020 WINTER

NO.58

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私のみちしるべのロゴ

毎回、ゲストの方に
これまで歩いてきた道(人生)、
これから歩いてみたい道について
語っていただきます

福地桃子さん

福地桃子さん

高校卒業後の2016年に女優としてデビュー。 昨年はNHK連続テレビ小説「なつぞら」で 柴田夕見子役を熱演し、 お茶の間の人気者になった福地桃子さん。 様々な役を演じられる若手女優の一人として、 期待されています。

福地桃子さんのサイン

私は、兄が三人、姉が一人という五人兄姉の末っ子で、「あれが好き」というのも言えないくらいの恥ずかしがり屋で、自分のことをしゃべるのが苦手でした。いつも兄姉と一緒で、映画を観に行ったり、面白そうなことを教えてもらっていました。

高校生になった頃、自分とは対照的な性格のキャラクターを映画で観て、「あの人ってどういう気持ちなんだろう?」と思っていました。そして、自分では絶対に言わないような言葉をもし自分が言った時に、どんな気持ちになるのか、とっても興味が湧いてきたんです。

小さい頃から、いろいろなことに自分から積極的に行ける方ではなかったので、「表現とは何か」「自分から発信できることが何かあるのだろうか」とお芝居に興味を持った自分にびっくりしました。そして、「この自分の思いを逃しちゃいけない」と思い、女優に向いているかどうかもわからないまま、この道に進みました。

「なつぞら」のオーディションは、朝ドラならではの独特の緊張感があったのですが、背伸びをしない、今自分がやれることを見ていただきたいという思いで臨みました。終わった時にすっきりしていたことを覚えています。夕見子は、常に自分の強い意志を持ち毅然とした女性で、憧れの女性の一人になりました。毅然とした女性ということでは、私の母もそうです。自分の生き方に対して迷いがなく、すごくかっこ良くて、将来、私も母のように自分に自信を持てる女性になりたいです。夕見子の役を演じられたことを誇りに思っています。彼女の強いキャラクターに背中を押してもらいながら、演じきれました。

1月にスタートした「女子高生の無駄づかい」では、〝ヤマイ〟というニックネームの中二病の女の子を演じています。彼女はちょっと人とは違うことをしたがる、自分の世界観を持っていて人とは群れない子です。この役は、これまで言ったことのないセリフが多いので、原作を読んだり、その言葉を普通に女子高生が使っているのか、〝ヤマイ〟の世界観の言葉なのかを調べて台本に書き込んで、ヤマイの辞書を作りました。現場に入る時は、台本には書いていないけれども、役に近づくために自分が考えていることなどを必ず準備していきたいと思っているんです。

これからお芝居する中で、自分と違う役をすることはたくさんあると思います。共通点の少ない役をやった時に、自分の中に新しい考え方が生まれたりする出会いを楽しみたいです。共通点の多い役をする強みはあると思うのですが、女優という仕事だから違った役を演じることができるし、いろいろなことを教えてもらうチャンスがあるのだと思います。

これからも刺激を受ける良い作品に巡り会いたいですし、それによって自分自身も大きくなれる。そして観てくださった方の心に、この先も残り続ける作品に出演できたら幸せです。

ピーマンの肉詰めのイラスト

料理をするのが好きで、得意料理は、ピーマンの肉詰め。見た目はちょっとシナっとしていますが、味は美味しいです!好きな野菜はタケノコ、ピーマン、ナスとホウレンソウ。全部、アクの強いもので、それに合う料理を考えていると迷ってしまい時間がかかってしまうんです。理想はレシピを見ないで、ぱっと作れるようになることです。

ふくち・ももこ

1997年10月26日生まれ。2016年にドラマ「潜入捜査アイドル・刑事ダンス」(テレビ東京)で本格的に女優デビュー。2018年、TBS「あなたには帰る家がある」「チア☆ダン」に出演。2019年、映画「あまのがわ」にて映画初出演にして初主演を務める。2019年度前期NHK連続テレビ小説「なつぞら」に出演。1月24日にスタートしたテレビ朝日「女子高生の無駄づかい」に出演中。趣味は料理、旅行。

ふくち・ももこさんイメージ

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