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浮間舟渡駅エリアを楽しむ!

北区の最北端かつ最西端に位置する浮間舟渡駅エリアは、
荒川と新河岸川に囲まれています。
駅名は北区浮間と板橋区舟渡にまたがっていることから、
「浮間舟渡」と名付けられました。
都心へのアクセスが良いのに都会の喧騒をほとんど感じない浮間舟渡は、
公園や荒川河川敷など緑が多く、穏やかな時間が流れるまちです。
今回は、そんな浮間舟渡駅エリアをのんびりと散策します。

撮影協力/北区、都立浮間公園、浮間氷川神社、観音寺
案内人/北区政策経営部シティプロモーション推進担当課・皆川太希さん、大川桃奈さん
※新型コロナウイルス感染症予防対策を行い、ソーシャルディスタンスを保ち撮影を行いました。

①都立浮間公園

北区浮間2丁目、板橋区舟渡2丁目

駅前に広がる水と緑の公園は四季折々の楽しみ方がある

江戸時代、現在の公園一帯は荒川が蛇行し浮島のような湿地で浮間ヶ原と呼ばれ、サクラソウの自生地として有名でした。荒川の改修工事で昭和3年頃に堤防が築かれ、残った部分が浮間ヶ池の原型となり、池は釣り堀として親しまれてきました。昭和42年(1967)都立浮間公園として開園し、昭和60年(1985)に埼京線浮間舟渡駅の開設に伴い、施設や公園は一新されました。約4万㎡の広さを誇る浮間ヶ池を中心に、水生植物園、じゃぶじゃぶ池やちびっこ広場、小鳥の森(バードサンクチュアリ)、野球場やテニスコートが備えられた緑豊かな公園です。浮間ヶ池の周辺は遊歩道が整備されており、散策やジョギングにぴったりです。
開園日/常時開園
入園料/無料(一部有料施設あり)
※詳しくは、ホームページをご確認ください。

特定外来生物のブルーギルを釣って回収しています。

風車
湖畔に設置された浮間公園のシンボル的存在です。

ちびっ子広場

入口広場

浮間ヶ池
公園の約4割を占める浮間ヶ池のほぼ中央が北区と板橋区の区境です。ヘラブナやコイなどが生息しており、一年中釣りが楽しめる釣りファンには見逃せないスポットです。また11月中旬から下旬にかけて400~500羽のカモが飛来し、池と荒川を行き来するので、バードウォッチングも楽しめます。東京湾からもはるばるとカモメが飛んで来ることもあるそうです。

水生植物園
この辺りが荒川の本流だった頃に、岸辺に生えていたアシやマコモなどの水生植物の保護区です。平成31年(2019)に湿地植生の回復のため改修した水生植物園は、湿地帯にスイレンやコウホネなどが植栽され、木道から観賞することができます。

②浮間ヶ原桜草圃場

北区浮間2-30(都立浮間公園内)

徳川家康も愛でたと伝わる浮間ヶ原の桜草

浮間ヶ原の桜草は自然環境の変化や荒川流域の開発で絶滅の危機に瀕しましたが、昭和30年(1955)に地元の農家の人たちによって僅かに残った桜草の栽培が始められました。昭和37年(1962)に桜草の栽培に成功し、浮間桜草保存会(現・浮間ヶ原桜草保存会)が結成されました。圃場に移植された桜草は、昭和39年(1964)に一般公開されました。「浮間さくら草祭り」は昭和40年(1965)から開催されるようになり、毎年4月上旬から下旬の10日間前後一般公開しています。 ちなみに、浮間ヶ原の桜草が全国的に知られるようになったのは江戸時代初期、徳川家康が浮間ヶ原に鷹狩りに出た際に、桜草の可憐さに心をひかれ持ち帰って観賞したのが始まりだといわれています。
開園日/一般公開は「浮間さくら草祭り」開催期間の毎年4月上旬から下旬の10日間程度。それ以外は入れません。
入園料/無料
※詳しくは、ホームページをご確認ください。

4月になるときれいな桜草が見られます。

桜草は10月下旬から12月にかけて、土の中の芽を掘り起こし、ひと芽ずつ分けて植付けをします。

③浮間氷川神社

北区浮間2-19-6

2月には枝垂れ梅が見ごろ

創建年代などは不詳ですが、江戸時代から浮間村の鎮守として親しまれてきました。2月には枝垂れ梅が美しく咲きます。毎年4月に浮間ヶ原桜草圃場で行われる「浮間さくら草祭り」の時に、境内でサクラソウの鉢植えを販売します。7月には浮間地区での水難防止を祈願する夏の伝統行事・万垢離が平成12年(2000)に復活し、夏の恒例行事として開催されています。

社殿
浮間周辺は荒川の氾濫に悩まされていたため、社殿は水害対策で水塚と呼ばれる盛り土した上に建っています。

境内社
明治40年(1907)に村内にあった第六天神社、御嶽神社、稲荷神社、八王子神社、猿田彦神社が合祀されました。

境内社の隣に聳えるイチョウ

浮間に伝わる伝統行事・万垢離(まんごり)
万垢離は浮間に伝わる伝統行事で、当日は氷川神社の境内に「茅の輪」、「梵天(ぼんてん)」が設置されます。「梵天」は荒川に運ばれ禊(みそぎ)を行い、御幣(ごへい)は地域に配られます。門や門前に挿しておくと悪病や厄災を防ぐといわれています。

④新河岸東公園

北区浮間4-27-1

東京都下水道局水再生センターの上部を有効活用した開放的な公園

新河岸東公園は、東京都下水道局水再生センターの上部を有効活用した明るく開放的な雰囲気の公園です。バリアフリーにも対応しているので、地域住民はもちろん、誰もが自由に楽しめます。広い芝生広場や野球場、サッカー場、フットサルコート、ターザンロープ、ボールネットなどは子どもに大人気。園路のジョギングもおすすめです。園内には健康遊具やベンチも点在しており、幅広い年代の方に利用しやすくなっています。またこの一帯は災害時の避難場所にもなっています。
開園時間/10月から3月 8時45分から17時15分まで
     4月から9月7時45分から18時15分まで
休園日/12月28日から1月4日(他に臨時休園日あり)
※詳しくは、ホームページをご確認ください。

ボールネット(対象年齢3〜12歳)
ネットの下に大小のゴムボールが敷き詰められ、対象年齢3~5歳、6~12歳と2つに分かれています。

ターザンロープ(対象年齢6~12歳)
一周回れるターザンロープは大人気。北区で遊べるのはここだけです。

足つぼ刺激の<健康快道>

⑤観音寺

北区浮間4-9-2

武器用として戦時中に供出された応召の鐘を安置

観音寺は元和元年(1615)に創建されたと伝えられています。明治43年(1910)の大水害の時には本堂が床上浸水したため、樽を2つ並べその上に本尊をおいて一晩中守ったという話が残っています。また観音寺には2つの釣り鐘があります。戦時中は武器を作るため、釜や銅像、釣り鐘などの金属が供出させられ、観音寺の鐘も例外ではありませんでした。幸いにも観音寺の鐘はつぶされることなく、昭和58年(1983)観音寺に帰ってきました。現在使われている鐘は戦後作られたものです。

応召の鐘
40年ぶりに観音寺に戻ってきた鐘は、釣られずに安置されています。

六地蔵
浮間に3つある地蔵のうちの1つ

⑥浮間つり堀公園

北区浮間5-4-19

ぶらっと立ちより気軽に釣りが楽しめる公園

昭和35年(1960)に開設した浮間南公園を完全リニューアルした魚釣りのできる公園です。ぶらっと出かけても、竿とえさがリーズナブルにレンタルでき、時間制限なしという嬉しいポイント付き。釣り堀には金魚、フナがいます。子どもから初心者まで、安心して釣りが楽しめるオススメスポットです。
魚釣り用竿200円、えさ(魚用)各100円(サシ、キジ) 魚の持ち帰りはできません。
入園料/無料
利用時間/9時から17時(7月、8月は8時30分から18時) つりは閉園1時間前まで
休園日/12月26日から1月4日(他に臨時休園日あり)
※詳しくは、ホームページをご確認ください。

水田
この水田は西浮間小学校の5年生がもち米を植え付け、刈り取りをしています。季節ごとに変化する稲を見ることができます。

新河岸川沿いを浮間渡船場跡へ

⑦浮間渡船場跡と供養塔群

北区浮間3-6地先

往時の渡船場(とせんば)跡の賑わいがしのばれます

ここにはかつて荒川の渡船場があり、対岸の板橋区とを結んでいました。渡船場は浮間村が運営し、船賃は村の道の修繕、村社の修復などにあてられていました。サクラソウの名所として知られていた浮間は、花の季節になると多くの人が訪れ、臨時の渡船場が設けられるほどでしたが、昭和3年(1928)に下流に浮間橋ができ渡船場は姿を消しました。

水神宮の石祠
造立時期は定かではありませんが、正面に「水神宮」と刻まれています。

庚申待供養塔
干支の庚申の日に徹夜して健康長寿を願う信仰のもと、天保9年(1838)に浮間村講中18人が造立したものです。

馬頭観音坐像供養塔
文化10年(1813)11月に浮間村講中35人が往来する馬の安全を祈り造立したものです。

八十八箇所供養塔
文政元年(1818)に浮間村の松澤伴右衛門が、西国・秩父・坂東百ヶ所の観音霊場、四国八十八ヶ所の弘法大師霊場を巡拝した記念に造立したものです。

⑧浮間橋の碑

北区浮間1-1(左岸)

住民が資金を出し合って架けた橋が今も地域の交通を支えています

浮間橋の架橋の由来を示す碑。明治43年(1910)の大洪水をきっかけに放水路(現在の荒川)が開削され、浮間は荒川と新河岸川に囲まれ交通手段は渡船だけになりました。その頃は浮間に橋はなく、万一の水害や事故に備え住民たちが資金を出し合い、岩淵町の旧陸軍に実情を訴え、昭和3年(1928)に木橋の浮間橋が架けられました。浮間橋は、昭和9年(1934)秋、鋼板鋼桁製の橋に、昭和15年(1940)に鉄製の橋に架け替えられました。その後、東北・上越新幹線・埼京線の計画に伴い、昭和59年(1984)に鉄製の橋に再架橋されました。

浮間四丁目駐車場

所在地:北区浮間四丁目6
駐車台数:4台
料金:7時~19時 60分200円 / 19時~7時 60分100円
   6時間 最大500円
※最大料金繰り返し有り 荷捌き可能(荷捌き対策協力駐車場)。
精算方法: 現金(10円、50円、100円、500円、千円札)
備考:長さ5.0m以内、全幅1.9m以内最低地上高15cm以上の車両

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